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六方石を利用した和風庭園です。有名な層雲峡の柱状節理を縮景としてイメージしました。砂利の下には防草シートを敷設し、面倒な草取りを極力軽減。日当たりの条件的に、裸地には今後苔が生える予定です。一見大胆に見える立石の配置は、前から見て重ならないよう、かつ高さが揃わないよう、職人さんがもっとも気を使った部分です。

ジャワ鉄平の乱貼り、縁取りは晒の人工竹です。こうすることで景色を引き締め、かつ園路の装飾性が高まりました。

右上はお庭のメインポイントです。大きな主石を軸とする5石打ち、主木のエンパク、そして湧水を模すつくばいがこの一か所に収まっています。この蹲で湧いた水が、岸壁沿い流れていくような、そんな景色を想像しています。

左下写真は前庭です。主庭からの流れをそのまま前庭に続けています。川は止めどなく、岩をえぐり、逆巻き、泡立ち、蛇行します。そんな流れのイメージを表現しました。親子灯篭が印象的です。

右下の写真も前庭ですがさきほどと逆方向から見ています。陰になって見えなかった主石が見えます。大きな岩で遮られても、わずかな隙間を見つけて、川は流れ続けます。

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